四十肩・五十肩で腕が上がりづらい方へ──原因とセルフケアの考え方
四十肩と五十肩の違い
「四十肩」と「五十肩」という言葉をよく耳にしますが、この2つは年齢による呼び方の違いです。
医学的にはどちらも肩関節周囲炎と呼ばれています。
一般的には40代で症状が出れば四十肩、50代で出れば五十肩と呼ばれます。
ただし、30代でも似た症状が出ることがあり、その場合に「三十肩」と表現されるケースもあるようです。
肩関節周囲炎といわれる症状には個人差があり、肩の動かしにくさ・痛み・夜間痛などが見られることがあります。
一方で、同じ「肩が上がらない」「腕が痛い」でも、別の原因で肩が動かしにくくなる場合もあります。
四十肩・五十肩が疑われるときに知っておきたいこと
肩関節周囲炎は「炎症」と説明されることがありますが、実際には次のようなパターンが見られます。
- 肩まわりの組織に負担が続いて、動かしにくさが出る
- 肩以外（首・肩甲骨・胸まわり）の動きが硬くなり、その影響で肩が上がらなくなる
- 生活習慣や姿勢によって肩の可動域が狭くなる
「炎症＝必ず腫れて熱を持つ」という意味ではなく、
肩まわりの組織がスムーズに動かなくなる状態として使われることもあります。
そのため、肩が上がりにくいときには、
- 肩の関節そのもの
- 肩甲骨の動き
- 首（頚椎）まわり
- 胸や腕の筋肉
など、複数の場所を確認することが大切です。
セルフケアとして役立つポイント
四十肩・五十肩が疑われる場合、セルフケアとして一般的に推奨されるのは、以下のような「無理のない範囲の工夫」です。
● 冷やす・温めるについて
症状が出始めの時期は「痛みを強く感じる」「動かすとつらい」ということがあります。
その際、一般的には
- ズキズキする強い痛みや、夜間痛が目立つ時期 → 冷やすことが合う場合がある
- 肩の動かしづらさが中心になってきた時期 → 温めて血流を促す方法が合う場合がある
というように、時期によって適したケアが変わることがあります。
ただし、これはあくまで一般的な考え方で、すべての方に当てはまるものではありません。
ご自身で判断が難しい場合は、専門家に相談したうえで進めることをおすすめします。
● 無理ない範囲で肩を動かすこと
肩関節は動かさない期間が長くなると、より動かしづらくなることがあります。
ただし「痛みをこらえて動かす」のは逆効果になりやすいため、
“気持ちよく動かせる範囲で少しずつ”が基本です。
- 腕を前にゆっくり振る
- 肩甲骨を軽く回す
- タオルを使った軽いストレッチ
など、日常で取り入れやすいものから始められます。
当院ではこんなお悩みの方が相談に来られています
当院には、下記のような方が相談に来られることがあります。
- 腕が上がりづらい
- 肩を動かすと痛みがある
- 首・肩・肩甲骨まわりも同時につらい
- 四十肩・五十肩と言われたけれど改善のきっかけがつかめない
肩の動きは、肩だけでなく姿勢・首・肩甲骨・胸まわりの動きとも深く関係しています。
そのため当院では、体の動きを総合的に確認しながら、無理のない範囲で整えていく施術を行っています。
（※施術の効果には個人差があります）
アメリカのカイロプラクティック大学で学んだ知識をもとに、からだ全体のバランスを確認しながらサポートしています。
磐田市・浜松市・袋井市近郊で肩のつらさでお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。
四十肩・五十肩に関するよくあるご質問
Q1. 四十肩と五十肩はどう違うのですか？
A. 医学的には、どちらも「肩関節周囲炎」と呼ばれることが多く、年齢によって呼び方が変わるだけとされています。一般的には、40代で出る症状を四十肩、50代で出る症状を五十肩と呼ぶことが多いです。
Q2. どんな場合は病院などの医療機関を受診した方が良いですか？
A. 強い痛みが続くときや、夜間に何度も目が覚めるほどの痛みがあるとき、発熱や腫れを伴うとき、胸の痛み・呼吸のしづらさ・しびれなどを感じるときは、まず医療機関での確認をおすすめします。骨折や内科的な病気が隠れていないかをチェックしておくと安心です。
Q3. 病院で「四十肩・五十肩」と言われましたが、カイロプラクティックと併用しても大丈夫ですか？
A. 医療機関での検査・治療を受けながら、日常生活の工夫や姿勢・動き方のサポートとしてカイロプラクティックを利用される方もいらっしゃいます。通院中の方は、現在の診断名や服薬状況を教えていただき、その内容をふまえて無理のない範囲で対応方法をご相談させていただきます。
Q4. 温めた方が良いのか、冷やした方が良いのか分かりません。
A. 一般的には、症状の出始めでズキズキした強い痛みが目立つ時期は冷やすと楽になる方がいます。ある程度時間がたち、動かしにくさや重だるさが中心になってきた時期には、温めることで楽になる方もいます。ただし、どちらが合うかは個人差がありますので、様子を見ながら無理のない範囲で行うことをおすすめします。
Q5. 肩が痛いときは、動かさない方が良いですか？
A. 急に強い痛みが出た直後は、無理に大きく動かさない方が良い場合もあります。一方で、痛みが落ち着いてきた時期にまったく動かさないでいると、肩まわりがさらに硬くなり、動きづらさが続いてしまうこともあります。基本的には「痛みをこらえて無理に動かさない」「気持ちよく動かせる範囲で少しずつ」というイメージで、状態に応じて調整していくことが大切です。
Q6. 通う回数や期間は決まっていますか？
A. 症状の出かた・お仕事や家事での負担・他のご病気の有無などによって、必要な回数や期間には大きな個人差があります。当院では一例として、最初は週1回程度から始めて、からだの変化を見ながら少しずつ間隔をあけていくケースが多いですが、初回のカウンセリングと検査の内容をもとに、ご希望も伺いながら一緒にペースを相談しています。
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