自律神経を整える方法とは。 対症療法から根本療法まで紹介
一般的には「自律神経が乱れるのはストレスのせい」と言われることが多いですが、実はこの“ストレス原因説”は当てはまらないケースも少なくありません。
本当の原因にたどり着けないまま、リラックス法やお薬を試しても効果が出ない…
そんなふうに、間違った方向の対処を続けてしまう方がとても多いのです。
このページでは、自律神経が乱れる本当の原因と、根本から整えていくための考え方・方法を、わかりやすくお伝えします。
自律神経とは
自律神経とは、私たちが意識しなくても、呼吸や体温、内臓の働きなどを24時間コントロールしている神経です。
主に以下のような働きを担っています:
- 呼吸
- 血液循環
- 代謝
- 体温調節
- 消化・吸収
- 排泄
- 免疫機能 など
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2つがあり、これらがバランスよく働くことで健康が保たれています。
交感神経:日中の活動・緊張・集中に関与
副交感神経:夜間の休息・回復・リラックスに関与
まるでシーソーのように、日々の生活の中でこの2つが切り替わって働いています。
自律神経を整える方法について
交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなると、心身のバランスが崩れてしまい、さまざまな不調が現れます。
特に現代人は、緊張やプレッシャーの多い環境に置かれることで交感神経が過剰に優位になりやすくなっています。
そのため、「自律神経を整える方法」としては、副交感神経を優位にする工夫が多く紹介されています。
ここからは、日常生活で取り入れやすい方法をわかりやすくご紹介します。
①呼吸法で副交感神経を優位に
深い呼吸には、副交感神経を優位にするとされる効果があります。
「吸う:吐く=1:2以上の呼吸リズム」を意識してみてください。
例)
- 4秒かけて吸う
- 8秒かけて吐く
- これをゆっくり5分ほど続ける
寝る前やリラックスしたい時に、ぜひ試してみてください。
②規則正しい生活をする
朝〜昼に交感神経が、夕方〜夜に副交感神経が優位になるのが自然な流れです。
夜更かしをしたり、生活リズムが乱れると、神経の切り替えがうまくいかなくなり、自律神経が乱れやすくなります。
規則正しい生活リズムを整えることは、自律神経を整える第一歩です。
③リラックスする音楽を聴く
ゆったりとした音楽は、副交感神経を優位にしやすく、気分を穏やかにしてくれます。
ただし、就寝時に音楽を流しっぱなしにすると、かえって眠れなくなることもあるので注意が必要です。
④ぬるめのお風呂で半身浴をする
熱すぎるお湯は交感神経を刺激しますが、ぬるめ(38〜40度)のお湯は副交感神経を優位にすると言われています。
半身浴などで体をじっくり温めることで、リラックスしやすい状態がつくれます。
⑤ゆったり楽しく食事をとる
食事中は副交感神経が働きやすい時間帯です。
テレビやスマホを見ながらではなく、誰かと会話したり、食べることに集中するだけでも、消化器の働きが整いやすくなります。
「おいしいね」「楽しいね」と言葉にするだけでも、自律神経が安定しやすくなるという研究もあります。
⑥アロマオイルなどでリラックスする
香りは脳の「感情を司る部分(扁桃体)」に直接作用するといわれています。
リラックスしたい時は、ラベンダーやベルガモットなどの香りがおすすめ。
逆に朝スッキリしたい時は、グレープフルーツやペパーミントも◎です。
⑦よく笑う
「笑い」は、副交感神経を優位にする効果があるといわれています。
本当に笑っていなくても、笑顔をつくるだけで脳が“楽しい状態”と勘違いして、リラックスモードに切り替わるのです。
⑧過度なストレスの原因を遠ざける
ストレスをすべて排除することは難しいですが、「ストレスに気づき、少し距離をとる」ことも自律神経を守る方法です。
強いストレスが続くと、常に交感神経が働いたままになり、心身が休まりません。
環境を変えるのが難しい場合でも、「深呼吸」「短時間の散歩」「人に話す」など、小さな工夫が助けになります。
⑨ 自律神経失調症の症状に対処する方法
自律神経の乱れがある場合、症状そのものに対応する方法もあります。
たとえば、
- 医療機関で処方される薬や漢方
- 呼吸法やツボ刺激
- アロマや音楽などのリラックス法
これらは「今のつらさをやわらげること」を目的としているため、一時的な対処にはなりますが、とても助けになることもあります。
対症療法・副作用・注意点
一方で、注意が必要な点もあります。
- 効果が一時的で、根本的な原因が解決されないことが多い
- 方法が合わずに、かえって不安が増すことがある
- 「これをやらなければ」と義務感になり、逆にストレスになる
「やっても効かない…」「続けられない…」と悩みが深くなることも。
そうならないためにも、無理なく取り入れられる範囲で活用しましょう。
一時的に良くなった気がすることによる悪化
一時的にでも「良くなったかも」と思えると、希望が持てる反面、その方法に依存してしまうケースもあります。
やがて、その方法が効かなくなると不安が強まり、「もっと何かしなきゃ」と焦ってしまう。
結果的に、身体の本当の声を見失ってしまうこともあるのです。
そうならないよう、焦らず少しずつ「整える」意識をもつことが大切です。
なぜ一時的な対処法ばかりが知られているのか?
「ストレスが原因」「リラックスが大事」といった情報が先行することで、本当の原因に目が向きにくくなっている現実があります。
実は、「自律神経が乱れているからこそ、ストレスに耐えられない状態」になっていることも多いのです。
“ストレスのせい”にして終わってしまうと、本当の原因へのアプローチができません。
自律神経が乱れる本当の原因とは?
自律神経は背骨に沿って分布し、各器官とつながっています。
そのため、背骨や骨盤の歪みがあると、神経の通り道に影響を与える可能性があると考えられています。
身体のゆがみが慢性的な神経バランスの乱れにつながるという視点が、根本改善へのヒントとなります。
自律神経失調症を根本的に整えるためには?
不調が長引くと、「もう仕方ないのかな…」「年齢のせいかも」と感じてしまう方もいらっしゃいます。
ですが、「背骨や骨盤のバランスを見直すこと」が、そんな長年の不調から抜け出す大きなヒントになる場合があります。
自律神経は、背骨の周辺を通って各器官に信号を送る神経です。
その背骨がゆがんでいたり、常に筋肉に引っ張られていたりすると、神経がスムーズに働けない状態になると考えられています。
背骨や骨盤は、長時間の同じ姿勢や、片寄った使い方(足を組む・スマホを見る姿勢など)によって、少しずつゆがみが蓄積していくこともあります。
背骨や骨盤のゆがみを整えることで、神経の通り道にゆとりが生まれ、結果として自律神経が本来のリズムを取り戻しやすくなると考えられています。
たとえば──
- 眠れるようになってきた
- お腹の張りや胃の不快感が軽くなった
- 呼吸が深くなり、気持ちが落ち着くようになった
- 朝のダルさが減り、動き出せるようになった
このような変化を実感される方も少なくありません。
もちろん、すべての人に同じ効果があるわけではありませんが、「構造(体のバランス)」と「機能(神経の働き)」の関係性を考えると、身体の土台から整えることには大きな意味があります。
当院では、アメリカで学んだカイロプラクティックの知識と技術を活かし、一人ひとりに合ったケアで「整える力」をサポートしています。
「薬やリラックス法だけでは変わらなかった…」という方へ、もう一つの選択肢として。
あなたの体が本来持っている「回復の力」を引き出すお手伝いができればと願っています。
不調を「がまんする日常」ではなく、「前向きに変えていく日常」へ。
その一歩を、一緒に踏み出してみませんか。
「そんな方法があるなんて知らなかった」と言われることも多いです。
まずは、気になることをお気軽にご相談ください。
40,000人以上の施術経験を活かし、あなたに合った施術をさせていただきます。
磐田市・浜松市・袋井市・菊川市近郊での、自律神経失調症・めまい・動悸などのご相談はカイロプラクティックベリーまで。
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