更年期による体の変化と自律神経|エストロゲン低下と骨粗鬆症の関係
「最近、体がだるい」「汗をかきやすい」「気分が不安定…」
そんな変化を感じていませんか?
50歳前後の更年期は、ホルモン分泌の変化とともに
自律神経の乱れや骨の健康(骨粗鬆症)にも影響が出やすい時期です。
ここでは、その関係についてわかりやすく解説します。
更年期の体の変化
多くの女性は50歳代なかば頃に閉経を迎え、この前後の時期を「更年期」と呼びます。
更年期になるとエストロゲン(女性ホルモン)の分泌が大きく低下します。エストロゲンには、
- 肌の潤いを保つ
- 血管のしなやかさを保つ
- 骨の形成を助ける
- 髪のツヤを保つ
- コレステロールのバランス調整(善玉↑・悪玉↓)
- 中性脂肪の増えすぎを抑える
といった働きがあり、減少により体調・気分・体型・美容面にさまざまな変化が現れやすくなります。
エストロゲンと骨の関係(破骨と骨粗鬆症)
骨は常に「作る(骨形成)」と「壊す(骨吸収)」を繰り返す新陳代謝を行っています。
このうち骨を壊す役割を担う細胞が破骨細胞で、エストロゲンには破骨細胞の働きを抑える作用があります。
そのため更年期でエストロゲンが減ると、破骨細胞の働きが相対的に強まり、骨密度が低下しやすい状態になります。結果として、骨粗鬆症のリスクが高まることが知られています。
特に閉経後は骨量が急速に減少する時期があるため、転倒・骨折の予防が重要です。日常では、
- 日光浴や食事でビタミンD・カルシウム・たんぱく質を意識
- 無理のない筋力トレーニング・歩行・階段昇降などの荷重運動
- 猫背・反り腰の是正など姿勢の見直しで転倒リスクを減らす
を心がけると安心です。必要に応じて医療機関で骨密度検査や治療の相談を受けておきましょう。
更年期と自律神経
ホルモンの分泌を調整する中枢の視床下部は、自律神経の中枢でもあります。エストロゲンの変動が大きい時期は、自律神経のバランスが乱れ、
- ほてり・発汗(ホットフラッシュ)
- 動悸・息切れ・めまい
- 睡眠の質の低下
- 肩こり・頭痛・だるさ
- 気分の落ち込み・イライラ
といった不調が出やすくなります。
また、閉経年齢に満たない時期の不調が「若年性更年期」などと表現されることがありますが、医学的には自律神経の乱れや生活要因が背景にあるケースも少なくありません。
更年期由来の症状なのか/自律神経の乱れによるものなのかを切り分けて考えることが大切です。
当院で大切にしていること
- 姿勢・骨盤・胸郭の動きを評価し、呼吸しやすい体づくりをサポート
- 日常で続けやすい睡眠・栄養・運動の整え方をアドバイス
- 必要に応じて医療機関の受診・検査をご案内
※施術は医療行為ではありません。効果には個人差があります。
磐田市・浜松市・袋井市近郊での、更年期の不調・自律神経のご相談はカイロプラクティックベリーまで。
よくあるご質問(FAQ)
Q1. 更年期に骨粗鬆症が増えるのはなぜですか?
A. 更年期に分泌が減るエストロゲンには、骨を壊す「破骨細胞」の働きを抑える役割があります。分泌が減ると骨吸収が進み、骨密度が低下しやすくなり、骨粗鬆症のリスクが高まります。
Q2. 更年期の不調と自律神経の乱れはどう関係していますか?
A. ホルモンの分泌中枢である視床下部は、自律神経の中枢でもあります。そのためホルモンの変動が大きい更年期は、自律神経も影響を受け、動悸・ほてり・睡眠の乱れなどが出やすくなります。
Q3. 生活習慣で骨粗鬆症や不調を予防できますか?
A. はい。カルシウム・ビタミンD・たんぱく質を意識した食事、軽い筋トレや歩行などの運動、日光浴、姿勢改善などは骨と自律神経の両方に良い影響を与えます。
Q4. 「若年性更年期」と言われましたが、本当に更年期ですか?
A. 閉経前の時期に「若年性更年期」と表現されることがありますが、医学的には更年期ではなく、自律神経の乱れや生活習慣による不調である場合が多いです。切り分けて考えることが大切です。
Q5. 医療機関を受診する目安はありますか?
A. 強い骨痛・頻繁な骨折・急激な体重減少、動悸や息切れが続く、強いほてりやめまい、長引く不眠などがある場合は、まず医療機関の受診を優先してください。
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