腰痛があり、猫背にすると楽な方へ
猫背にすると腰痛が楽になる…それ、身体からのサインかもしれません
「背すじを伸ばすと腰がつらいのに、猫背でいると少し楽になる…」
そんなふうに感じている方、特に女性の方からのご相談をよくいただきます。
姿勢を良くしようとがんばっているのに、それがかえって負担になってしまう。
「私の姿勢、何がいけないの?」「この腰痛、歳のせいなの?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
でも実はそこに、“骨盤と背骨のバランス”というカギが隠れていることがあるのです。
腰が楽になる「猫背」には理由があります
私たちの背骨は、横から見るとゆるやかなS字カーブを描いています。
この自然なカーブを「生理的湾曲」と呼びます。
このS字カーブがあることで、頭の重さや日々の衝撃をうまく分散し、体を無理なく支えられるようになっています。
ところが、骨盤が傾いていたり、背骨のカーブが崩れていると、このバランスがくずれやすくなります。
その結果、「まっすぐ姿勢を保つのがつらい」「猫背の方が楽」という感覚になることがあります。
“がんばって良い姿勢”がつらいのはなぜ?
背骨や骨盤が本来の位置からずれていると、体を支える筋肉にも負担がかかりやすくなります。
そして、その筋肉たちは「無理してまっすぐに立とうとする」時により強く働かされることになります。
本来のS字カーブが崩れていると、背骨での支えが不安定になり、筋肉ばかりが頑張る状態に。
それが、結果的に「猫背の姿勢のほうがラクに感じる」理由になっているのです。
生理的湾曲は、赤ちゃんから大人への成長とともに作られていきます
赤ちゃんは、生まれた時には背骨がまっすぐな状態です。
そこから、うつ伏せで頭を持ち上げることで首にカーブができ、
ハイハイで腰にカーブができ、
立ち上がることで全体のS字カーブが完成していきます。
つまり、生理的湾曲は“正しい姿勢のための土台”なのです。
しかし日常の習慣──スマホの見すぎ、脚を組むクセ、長時間の座りっぱなし──などによって、
このカーブが崩れていくことがあります。
筋肉のバランスにも影響が出ます
筋肉は、骨と骨をつないで動きを作る存在です。
その骨の位置がゆがめば、筋肉にもアンバランスな引っ張りや縮みが起こりやすくなります。
すると、「いい姿勢を保とうとしてもつらい」「背すじを伸ばすと腰が張る」という感覚につながっていくのです。
無理な姿勢のクセが習慣化すると、さらに骨格のゆがみや筋肉の緊張が重なり、慢性的な腰の不調につながることも。
「猫背にした方が楽」という感覚は、身体からのサインかもしれません
これは、単なる姿勢のクセというより、
身体がバランスを保つために選んでいる“代償的な姿勢”とも言えるかもしれません。
本来の姿勢バランスを整えることで、「自然と良い姿勢がとりやすい」「猫背にしなくてもラク」と感じる方もいらっしゃいます。
無理に“良い姿勢”を続ける前に
「姿勢をよくしないと!」と意識すること自体はとても大切です。
でも、今のあなたの体がその姿勢を受け入れられる状態かどうか、まずは確認してみませんか?
当院では、生理的湾曲・骨盤の傾き・筋肉のアンバランスなどを総合的にチェックし、
お一人おひとりに合ったケアを行っています。
痛みを「がまんする毎日」から、「整えてラクに動ける毎日」へ。
猫背と腰の関係でお悩みの方、磐田市・浜松市・袋井市近郊での姿勢・腰痛のご相談は、どうぞお気軽にご連絡ください。
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